私、自分はまぁまぁ色んなことを受け入れられてるタイプだと思ってたんです。むしろ偏見とか持ちたくない、ちゃんと勉強しようみたいな。
例えば「LGBT」についても私の中に何の偏見もないと信じていました。
でもバス停でその自信はぐらっと揺らいでしまったんです。
それがタイトルの「ショックだった出来事」
私は自分にショックを受けたんです。
カナダは「LGBT」に対して概ねフラットな考えを持った国だと思います。
同性婚が求められて16年、私が住んでいる田舎でもスーパーのレジで、
前にゲイカップル(夫婦かも)なんて日常です。
ゲイクラブも普通に街中にあるし、トロントなんかではレインボーの旗をつけたレストランやパブを至るところで見ます。
ある日のダウンタウンのバス停。
私がよく乗るバスはインターナショナルスクールの高校生がよく通学で使う路線。
その日、バスから一人の女子高生が降りてきて辺りをキョロキョロ。
あっとバス停にいた別の女子高生の元へ走り寄る。
そしてキス。それは恋人同士のそれです。
私つい見てしまったんです。そしてビックリしてしまったんです。
そしてビックリした自分にショックを受けました。
たぶん正直なところ、10代の同性カップルを公共の場で初めて見て驚いたんです。
スーパーのレジで成人したカップルを見ても驚かなかったのに。
もちろん気持ち悪いとかそんな気持ちは1ミリもありませんでした。
ただその二人に注目していたのはそのバス停に居る私一人。
カナディアンからしたら日常の一コマだったんだと思います。
スーパーのレジで並ぶゲイ夫婦と一緒。ティーンエージャーとか関係なく。
日本ではまだまだ偏見のある「LGBT」
日常の一コマに数えるには正直まだまだ世間の理解は浅いと感じます。
そして私も反射神経的に驚いてしまう程度の理解しか出来てないのかな。
自分で気がついていない「価値観」に海外で生活すると出会うことが多い。
偏見があるわけじゃないけど、無意識に染み付いてる何かに
ショックを受けた出来事。
海外生活、価値観について。
-2016.11.17 Canada, Hamilton