英語が話せないから始まるワーホリと留学。一歩踏み出すための準備。

これからはじめる―準備のはなし

英語が話せないことが=海外生活やワーホリができないではない

そんな記事を書きました。

今日はそれでは、具体的にどうやって英語が話せないのに海外生活をスタートさせるのか、その心構えと準備編をお届けします。

英語は1ヶ月じゃペラペラにならないという現実を受け入れる

以前の記事でも、背伸びしない計画の大切さを書きました。

どんなに向上心があり、ガッツがあり、やる気があろうとも語学というのは残念ながら時間に比例して成長するものです。つまり1ヶ月にどれだけ詰め込もうが、どうしても、成長できる限界値みたいなものがあります。いきなり生活する場がすべて英語環境になっても、事前に相当な準備が無い限り、1ヶ月でペラペラにはなれません。でもあなただけがぺらぺらになれないのではなく、誰も1ヶ月で英語マスターにはなれないのです。

つまり、初めての海外生活の準備でまず前提として考えるべきは

「英語が話せなくても困らない準備を日本でしていくこと」です。

英語が話せないあなたは登山初心者

自分が英語が話せないと知っていることは、例えば初心者の自分がこれから一人で登山に行くということを知っているのと同じです。

例が極端ですか?

でも英語が話せないという現実を見ないで知らない国に行くのは、都会からいきなり山の前に降ろされて、さぁ頑張って一人で登って下りてきてね!と放置されるようなものです。必要な登山靴も、リュックも、宿泊するところも、困ったときの連絡先もありません。合わない靴で山を無理に登れば、靴擦れをおこして、とにかく大変な思いをします。

でも、あなたが例え登山初心者だとしても、事前に登山に行くための準備をしっかりしていれば。

最低限のライフラインを揃えられるし、なとかなりそうじゃないですか?

日本を出る前にやるべきことは、登山の準備と同じです。出来る限りのライフラインを整えましょう。

日本で準備するべきこと

困ったときの駆け込み先を見つけておく

私は実際にお金を払って利用したことはありませんが、出発前に無料の留学エージェントの説明会に行ったことがあります。行ってみて、必要なさそうだと思ったので使いませんでしたが、エージェントの無料説明会に簡単にアクセスできる環境に住んでいたら、一度行ってみるといいと思います。まぁ、勧誘がしつこかったりしますが、その辺は丁寧にお断りするしかありません。

その時のポイントは、渡航先にオフィスがあるエージェントです。

実際に渡航前にお世話にならなくても、もし万が一何かあったときに現地で駆け込めそうな場所を確保しておくと安心です。その時に多少費用がかかるかもしれませんが、困ったときにぱっと頭に浮かぶ先があるのは大事です。

もう一つは、日本人のスタッフがいる語学学校を選ぶ方法です。

確かに語学学校の人なので、生活全般の面倒は見てくれません。それでも日本語が通じる身元のしっかりした人と一人でも知り合っておくのは安心材料になります。

日本人の多い語学学校をさけない

語学学校に日本人が多いと英語の習得を邪魔すると考えている方が多いと思います。

私はそうは思いません。語学学校の教室内に日本人が居るか居ないかよりも、習った英語をネイティブ相手に使う機会があるかの方が英語の習得のスピードを左右します。

逆に言うと、語学学校の外で、ネイティブとコミュニケーションをとる場がないと語学は上達しません。これは3か国語を習得した私が身をもって実感しています。同じ時間、いくら質のいい授業を受けても実践で使わない言語は伸びません。大事なのは語学学校の外での生活なのですが…まぁ、それについてはまた別の記事で書きます!

とにかく通う語学学校に日本人がいることは決してマイナスではありません。

むしろ、英語が話せないということは、少なくとも初級から中級まで上がるまでの3か月の間は日本語で情報を収集しないと生活できません。四六時中日本人の友達とつるまないように気を付ける必要はあります。でも滞在の最初の段階では、日本人の友達に助けられることが多いと思います。

仕事の探し方、空いてるシェア物件の情報、勉強に向いてるカフェや図書館、変な日本人情報まで(これ、結構大事です。変な人って結構います。苦笑。)最初の3か月は特に、その土地に慣れるために大事なことです。

それに、最初の記事でも書きましたが「英語がぺらぺらになる」以外の目的で海外生活をスタートすることもありますよネ!ということを書きました。もし英語がペラペラになることが目的じゃないならなおさら、遊び倒そうぜ派の日本人の友達が出来るかもしれません。

最初の2-3か月の住む場所、語学学校を日本で手配していく

もし現地の言葉が使えるのであれば、日本から手配するのは最初の1ヶ月の間の住居や語学学校でいいと思います。英語が話せないという気持ちが強いのであれば、最初の2か月から3か月の住居と語学学校を手配すると、現地でバタバタせずに生活出来て安心です。

個人的には2か月がちょうどいいかなと思います。

少し割高になるかもしれませんが、住居を手配してくれる語学学校が安心です。もし大学などに付属している語学学校があれば、学生寮を手配してくれるかもしれません。日本語でやり取りができる掲示板もありますが、実は詐欺物件も多く混じっているので見極め力が必要です。個人的には語学学校かエージェント、もしくは大学などの公共機関を通して手配するのをお勧めします。

ゆっくり眠れて、ご飯がちゃんと食べれそうな環境を整えてから出発しましょう。

英語が上達しないかもしれないのが不安なら都市部を選ぶ

英語が話せないけれど、色々したいと思ったときに郊外に暮らすのは結構大変です。まず、ジャパレスみたいな日本語環境の場所を探すのが難しいでしょうし、言葉が通じる友人を見つけるのも一苦労。

私はカナダのときは登山中級者だったから、逆に郊外を選んで、英語だけの環境になったんだ。

その代わり、日本人のお友達は一人しか出来なかったし、ジャパレスもなかったよ…。英語が話せなかったら大変だったと思うよ。

ここは、無理のないよりよい滞在にするためにも英語環境に慣れるまでは日本語環境もありそうな都市部で暮らすのがおススメです!カナダなら王道にトロントかバンクーバーがいいと思います。慣れてきたらフランス語圏に移動したり、自然豊かなリゾート地で住み込みのバイトも楽しいと思います。

資金は十分用意する

以前、お金の話を書いた記事をアップしました。

この記事の中で、働きたい派と遊び倒すぞ派に分けて、それぞれ資金は100万から200万は見積もってはどうかな?という提案をしています。

これに加えて、語学を武器にしないかも、そう英語が話せないけど…って人は遊び倒すぞ派同様に十分な資金を準備するといいと思います。

個人的には中級入り口くらいになれば、なにかしらバイトは見つかるだろうなとは思いますが…

語学の成長のスピードは人それぞれなので、経済的な不安を抱えて、言葉の分からない国でぽつんとしないためには、日本で頑張って資金を貯めましょう。

英語がペラペラにならないといけない症候群を乗り越えて

英語が話せるようにならなくても貴重な経験をして帰ってきた元ワーホリさんや留学経験者の話を聞いたことはありませんか?

皮肉でもなんでもなく、つまりは英語が話せなくても海外で1年くらいは生活出来ちゃうということです。多くの人が、「英語がぺらぺらにならないといけない症候群」に侵されているので、そういう滞在を失敗談として語っています。でも私は失敗じゃないと思います。

むしろ、「英語がペラペラじゃないといけない症候群」を克服して、もっと人生の豊な経験として、海外での時間に目を向けてほしいです。

これを書いている私はドイツ語で大学院まで卒業して、なんなら博士課程にも片足を突っ込んでいるバリバリの語学に時間を費やした派(もとい費やさねばならなかった派)です。でも、そんな私でも、例えばここで出会った、語学が苦手な人たちの経験が失敗談だとは一ミリも思いません

むしろ、語学の壁を越えて、元気ハツラツと多くのことを吸収している人をたくさん知っています。

語学が堪能になるとリーチできる範囲が変わるのは事実です。例えば政治の話や社会の仕組み、そういうことは様々なバックグラウンドの人たちと話して学ぶことが多いです。でも、そういう範囲が別にあるだけです。

私がこの記事を書こうと思ったのは、経験が大事だと実感しているからです。

そして、英語がペラペラじゃない…なんて肩身の狭い気持ちで海外にやってくるのは日本人くらいじゃないかとすら思います。大学の交換留学で様々な国籍とバックグランドの留学生と知り合いましたが、ヨーロッパの子は片言の英語を駆使して、ましてやドイツ語圏で堂々と楽しそうに生活しています。

日本とは違う空気や空、人並みや街の音、新しい時間の流れをネットを介して覗くだけなんてもったいないです。どんなにすばらしい映像よりも、目の前のまぶしい光を身体で感じてほしいです。

  • 英語が話せないから何もできなという呪いから解き放たれよう
  • 語学の習得には時間がかかるといういう現実を受け止めるのが第一歩
  • 日本語の環境を上手に使おう!
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