海外で生活することと、英語が話せない問題は実は別の話。大事なのは目的に合わせて準備すること!

こんにちはKiKiです。

海外生活に興味はあるけど、英語が話せないから…わたしには無理そうだな…という方は、そもそもそこを切り離して考えてみてはどうでしょうか…という話です。

英語が話せなくても海外生活を経験することはできます。

えっそうなの?でも英語が話せなかったら生活できないよね?

たしかに、ラクに生活はできないかもしれないけど…気持ちを整理して臨めば、楽しく生活はできるんじゃないかな。何をしに行きたいのかをはっきりさせるのが大事!

そうなんです。

「海外生活をしてみる」と留学や仕事というのは、そもそも別の目的です。

まずは、そこをクリアにしましょう。

英語が出来なければいけない!は目的による

英語が出来なければ成り立たない?

広告や周りの人の話を聞いて、海外生活=英語だと思っているかもしれません。
確かに、英語や現地の言葉が話せないと生活が成り立たない場合=目的はあります。その代表的な例は「留学」です。
留学の場合は、短期であろうが長期であろうがその学校や大学で成績を貰う必要があります。そのためには、言葉が分からないと授業も理解できませんし、試験すら受けられません。だから「留学」が目的の場合は、英語(外国語)が出来なければいけない!に該当します。

では、どのような場合=目的において、英語(外国語)が必須ではないと言えるでしょうか?

英語習得が理由になかった海外生活の経験から

私の初めての海外生活はデンマークでした。
当時の私はデンマーク語はおろか、英語も全く話せませんでした。ですが、デンマークに行ってみたいと思った理由の中に、デンマーク語や英語などの外国語が堪能になるという項目はありませんでした。

ただ、日本以外の国で生活してみたいというのが当時の希望で目的でした。

当時の私は、スカンジナビアの家具やデザインが好きでした。雑誌などで北欧の生活特集を読んだり、北欧の音楽や映画に触れるうちに、好きな国で生活してみたいと思いました。その頃は20歳から続けていた仕事にも疲れが出てきた頃で、このままずっと日本で働くだけの人生というのに疑問もありました。何かスキルアップがしたいとか、人生を変えたいとか、そんな大それた理由はありませんでした。

ですので、デンマーク語は初級レベルにしかなりませんでしたし、英語は相変わらず話せないまま日本に帰国しました。でも、まったく問題ありませんでした。

そう、まったく問題なかったんです。
むしろ、私の目的はきちんと達成されました。

  • 日本以外で暮らしてみる
  • 好きな国で、好きなものをたくさん見る
  • スウェーデンなど近隣の国に一人旅してみる
  • 日本で疲れた仕事だけの生活から解放される

私の海外生活を希望した理由の中に、成果を求めるものはありませんでした。
成果とは、例えばデンマーク語が話せるようになるとか、留学する、就職するなどです。

このように、海外渡航や生活の目的が成果ではなく経験であるケースもあるということです。

あなたが海外へ行きたい理由ー成果が欲しい?それとも経験?

準備の前に見直そう

私のデンマークの滞在目的のように経験がしてみたいのか?それとも、学校を卒業したり仕事をしたりといった成果が欲しい・必要なのかについては、この記事で詳しく書いています。

なぜ、目的が重要なのかというと、それによって日本でしなければならない準備が変わるからです。

つまり、私が英語もデンマーク語も話せないのにどうやって1年も海外生活ができたのか。それは経験をしに行くという目的に合わせて準備をしたからです。

語学力を超えて、経験する海外生活

経験する海外生活。実はこれって、旅行の手配とそんなに大きく変わりません。

簡単なチャートでちょっと整理してみます。

旅行のように、日本ですべてをアレンジしてから出国すればいいのです。
旅行で準備することを1年の滞在に当てはめると…

  • 往復の航空券
  • 旅行保険→海外保険/ワーホリ保険など
  • ホテル→滞在先
  • 現地でのお金→ネットバンキングの開設や日本からの送金など
  • アクティビティ→旅行やカルチャースクールなどのライトな習い事
  • 緊急の連絡先→日本大使館や現地で頼れそうな人や場所

こういった項目を、日本で埋めることができれば、生活の核となる部分は保証されます。1年くらいの海外生活は難しいことではありません。

英語が出来ないときの具体的な準備についての記事もありますので良ければ、どうぞ。

英語が出来ないから、と諦めないでほしい

多くの留学やワーホリをおすすめする記事のキャッチフレーズは「英語習得!」が掲げられています。それが理由で英語圏への渡航者が多いのかもしれません。逆に言うと、海外までわざわざ1年も行って旅行の延長ってどうなの?という気持ちにもさせられます。

でも、1週間の旅行と、1年の生活では経験できることが違います。

毎朝、行きつけのコーヒースタンドが出来て、笑顔で挨拶する相手が出来たり。

初めての文化や行事に参加できたり。

寒い冬に家の中で楽しく暮らす方法を教わったり。

逆に一年中暑いような気候での楽しみ方を知ったり。

旅行では天気が悪いと、なんだか損した気になりますが、生活していればそれもアリ。

一年暮らして、日本とは異なる季節の移り変わりを体験するのも楽しいです。

誤解がないように言えば、語学習得を目的にするのを否定しているわけではありません。

初心者レベルでも言葉が話せると、経験の質はぐんっと上がります。そして、初心者レベルであれば、誰でも達成できると思います。確かに現地で暮らしていく中でもっと知りたい、理解したいという欲が出てきます。よし頑張ってみようと背中を押してくれると思います。

でも、目的が成果ではなく経験なのであれば、あまり気負わずに。

この記事を書こうと思ったのは、私が3か国で暮らしてきたことに対して「でも私は英語苦手だからさぁ~」という反応が多いことです。特に30歳になるまでは、周りから「わたしもワーホリ興味あるけど、英語できないしなぁ」という話を沢山聞きました。
その言葉を聞くたびにもったいないなぁと思っていました。

だって、言葉が話せなくてもけっこうなんとかなったことを、私は経験しているから。
そして言語を超えて、見てきた世界に沢山勇気を貰いました。

デンマークの寒い冬の朝焼けがピンクと紫のグラデーションで、立ち止まるほど美しいことや
ドイツのパン屋の朝は本当に早くて、早朝の焼き立てパンが最高なこととか
雪で静まり返ったウィーンの森の散歩でリフレッシュすることとか
カナダ人はバス停でとにかくおしゃべりしたがることとか

小さな瞬間は生活という長いスパンの中で見つかるものです。そういう体験をせっかくだから、自分の身体と目を使ってできたらいいのに。したいと思う気持ちがあれば、出来るのに。英語が話せなくてもいいんだよ、と。

多様性のある社会は、自分のオリジナルな人生を肯定することから始まると思います。
誰かの言葉に支配されないで、自分がしてみたなと思うことを自分で考えて、実行できるそういうきっかけになったらいいなと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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