翻訳アプリをフル活用-ドイツ語の長文を完璧に添削する方法をシェア

ドイツ語

こんにちは、KiKiです。

カナダの現地企業で働いてたことや、ヨーロッパの大学院を卒業したというと十中八九言われるのが

「へぇ~英語/ドイツ語ペラペラなんだねぇ」です。

確かに、長く生活しているのでぺラ、くらいかもしれませんが。決してペラペラだとは口が裂けても言えません。私の語学能力には限界があるのではないか…というコンプレックスを日々抱えています。

しかし、それでも卒業論文をドイツ語で書かねばならなかったし、今片足を突っ込んでいる博士課程では英語をフル回転して日々戦っています。

というわけで、今回は私の戦闘ツール、おススメの翻訳アプリをご紹介します!

英語でおすすめなのはGrammarly

Grammarlyなら有料版がおすすめ

Grammarlyはアメリカで開発されたソフトで、英語の文法の間違いを正してくれます。

翻訳アプリではなくて、グラマーチェッカーなので英語の文章を用意する必要があります。

もしいきなり英語で書くのは…という人は、まずはGoogle翻訳を使って日本語から英語にして、それをGrammarlyにかけるとかなり綺麗な体裁に整います。

無料で利用することもできますが、私は有料版を使用しています。

例えば、友達に送るメールや日常で使う分には無料版で問題ないと思います。無料版では簡単な文法チェック(例えばaが抜けてる、スペルが間違っているなど)をしてくれます。これはgoogle翻訳をちょっとアップグレードした感じです。

しかし、論文随筆やビジネスの場面で利用する場合は有料版の機能が必要だと感じて、有料版を使っています。

その理由は簡単に6つです。

  • スペル、文法、句読点の添削の精度がかなり上がる
  • 単語選びが文脈にマッチしているかチェックしてくれ、代替え案を提案してくれる
  • 文章が自然な構成になるようチェックしてくれる
  • フォーマルやビジネスの場面に即した表現を提案してくれる
  • より気持ちが伝わるような表現を提案してくれる
  • 盗用チェックがある

有料版のお値段

2022年7月時点

Annual Plan→1年プラン

12ドル/月額(1回払い144ドル)

Quarter Plan→3か月プラン

20ドル/月額(1回払い60ドル)

Monthly Plan→1ヶ月プラン

30ドル/月額

今はドル高なので、決して安くはありませんが、きちんとした文を日常的に書く人には救世主的なアプリです。

Grammaryの注意点

回りくどい言い回しや、分かりにくい文の構成にもチェックを入れてくれるのですが、時々それを確認せずにすべて適応すると文脈が変わってしまうことがあります

主語が入れ替わったり、指示代名詞のつながりが意図していたこととずれたりすることがあります。

必ず添削後にもう一度自分で頭から読み直して、言いたいことが変わっていないか確認する必要はあります。もし、英語を読んでもわからないときは、もう一度グーグル翻訳にかけてみるのもアリです。

ドイツ語で優秀なのはDeepl

Deeplはドイツの会社が開発した翻訳アプリです。見た目と使用感はグーグル翻訳に似ていますが、精度はグーグル翻訳より格段にいいです!なんせ、ドイツ語ネイティブも使うくらいですから。

Deeplを知ったのはドイツ人のルームメイトからでした。ドイツ語⇔英語に翻訳をするときに使っていると言って教えてくれました。ネイティブ曰く、ドイツ語の表現も自分で書くよりフォーマルな場においてはDeeplのほうが正確な気がするとすら言っていました。実際彼女は研究者なのですが、時々自分のドイツ語の文もDeeplでチェックするらしいです。

使い方はグーグル翻訳と一緒です。日本語⇔英語、日本語⇔ドイツ語と日本語からも翻訳できます。

Deeplで気を付けるべきこと

Deeplにも無料版と有料版があります。私は有料版はまだ使ったことがありません。

なぜなら無料版でもかなり精度がいいので。

ただ、一つ気を付けなければいけないのが、主語が自動で敬称になってしまうことが多い点です。Grammaryでも同じですが、ドイツ語の敬称はDuとSieでかなり意味合いが変わってしまいます。なので、翻訳されたドイツ語の文の主語とそれに紐づく動詞の変化は自分でチェックする必要があります。

有料版だとDuかSieの設定が出来るみたいです。初級者で動詞の変化ルールにまだ不慣れな場合はもしかしたら無料版だと使いずらいのかもしれません。

※もし有料版を使う機会があれば、またレビューします。

Deeplは日本語からよりも英語からの翻訳が優秀

さて、ここまで読んだ方は、なんでこの人英語とドイツ語の話を一緒にしてるんだろうと思われたと思います。一つは、私の現在の生活言語はドイツ語です。そう、ドイツ語の大変さが身に染みています。

ドイツ語を勉強しているみんな!心が折れるかもしれないが、もう大丈夫。

私たちにはDeeplがある!

そして、Deeplのドイツ語翻訳は、マジで優秀なのですが!

その能力が最大に発揮されるのは英語からドイツ語に翻訳した時です。

私が思うに、Deeplに限らないのですが、ドイツ語の翻訳が欲しい時は原文を英語にすることをお勧めします。日本語からドイツ語に変換した時と成果が全然違います。

逆も然りで、ドイツ語から英語の精度も非常に高いです。←これをドイツ語ネイティブは使っています。

ただ、ここにも大事なポイントがあります。

すべてのアプリに共通する最大攻略法は原文にあり

実は、私はつい最近まで翻訳アプリの精度を信用していませんでした。しかし、それを覆す出来事がありました。

友達のドイツ人がある日私に、“KiKiちょっと日本語の添削してくれない?”とメールしてきました。

文書を開いてびっくり!完璧な日本語でした。

日本語、勉強してただけでしょ

それが、日本語は、あいうえお も危うい初心者だったんだよ!

びっくりして、どうやって日本語を書いたのか聞いてみたら驚きの回答でした。

えっグーグル翻訳だけど?

そう、彼は自分が書いたドイツ語をグーグル翻訳で日本語に変換しただけだったのです。

この時、気がつきました。

翻訳アプリを最大限に使うコツは原文の文法が完璧であることなんだって!

そう、実は彼のお父さんはドイツ語の言語学者で、彼は小さい頃からドイツ語の細かい表現、文法を日常で厳しく教えられました。だから他のネイティブの友達も彼にドイツ語を聞くくらい、彼のドイツ語は言語学的に非常に正確な文法で表現されるのです。ちなみにドイツ語は句読点の位置がネイティブでも難しいらしいです。

元の原文がコンピューター並みに正確な文法だと、翻訳アプリとの相性も抜群です

翻訳された文もほぼ完ぺきに出来上がります。

つまり、翻訳アプリが出してきた翻訳文がイマイチなのは、私が書いた元の原文がそもそも言語学的な文法上間違っていたことに大きな原因があったのだと思います。

実際にグーグル翻訳の開発者に聞いたわけではありませんが、けっこうこの説には自信があります!

日本語の原文より英語の原文

実は、私を含め多くの人が「正しい日本語の文法」なんてよくわからないと思います。

日本語は非常に複雑な言語で、ネイティブであるほど表現に幅も癖も出てきます。正直日本語の文法を完璧にチェックできるアプリというのはあるのだろうか…

つまり、原文の文法のクオリティが大事だと知っていながら、私には完璧な日本語の原文が用意できない…これは困った。

そこで再登場するのがGrammarlyです。

癖のある日本語からドイツ語にするのではなく、

Grammarlyを通した完璧な文法の英文をDeeplでドイツ語にする!

これが私が翻訳アプリを駆使して導き出せる、一番クオリティの高いドイツ語の添削方法です。

恥ずかしながら…この方法で最初の修士論文のたたきをドイツ語で書きあげました。でも文法上の間違いがこの方法でほぼ無くなって、ネイティブに添削してもうときに内容に集中できました。なにより、文法の訂正が無かったので時短にもなりました。我ながら素晴らしい戦略だったと自負しています!

  • 翻訳アプリを使うときは、文法の完璧な原文を用意する
  • Grammarlyを使えば文法のほぼ完ぺきな英文が出来上がる
  • 完璧な英文をDeeplでドイツ語にすると、ほぼ文法上間違いのないドイツ語文が出来上がる
  • どんな翻訳アプリも主語に注意して読み直す必要がある
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