ドイツで暮らし始めて4か月、やっと家が決まりました。それまでウィーンに5年暮らしていたので、実はこの4か月はウィーンのSIMを使用していました。ですが、数か月一度もオーストリアでスマホをアクティブにしていないと、いよいよ「さてはもうオーストリアに住んでませんね?」というSMSが届きました。これは、いよいよです。何はともあれ、ローミングに引っかからなくても、国を移住したら電話番号を新しく取得する必要があります。
EUローミングが撤廃されたのに番号を変更する理由
居住国以外で長期でRoam like at homeを利用するとルールに引っかかる?
日本からヨーロッパ周遊旅行に来るような場合は、最初に入国したEU圏でSIMを購入し、ローミングをアクティブにすれば、圏内であれば大抵は追加料金なく使用することができます。例えば居住国からお隣の別のヨーロッパ圏内に移動した時にはショートメッセージで“Roam like at home”のお知らせが届きます。そこには居住国(契約した国)と変わらない値段で利用できますよというお知らせです。これは2017年6月15日にEUローミングが撤廃されたからです。ということは、国を引っ越してもEU圏内ならそのまま使えそうなのですが…
キャリア(通信業者)側にはこんな権利があります。
- 契約時やRoam like at homeを現行契約に含める時に、主たる居住地や通勤などの契約国との関係性の証明の提出を求めることができる
- 一定の条件(4ヶ月以上の観測や越境通勤者を除外するなど)のもと、警告から反則課金のプロセスを開始することができる
私が冒頭で書いたように、ウィーンからドイツに移住して4か月くらいが経過したころに、警告のショートメッセージが届いたのはこのルールがあるからです。
移住など長期で暮らす場合はその国の番号が必要になる
旅行と違って、生活するとなると住居の契約、銀行の開設、保険の加入など電話番号を登録する必要が出てきます。
ヨーロッパ内の短期留学や仕事ではなく、居住地が変わるのであれば新しいSIMを購入した方がトラブルがなくいいと思います。
ドイツのキャリアとプリペイドSIM
ドイツの大手キャリア3社
ドイツには日本のドコモ、au、ソフトバンクのように大手が3社あります。
左から青色のオーツー、ピンクのドイツテレコム、赤色のボーダフォンです。
基本的に契約期間が概ね2年間ロックされる代わりに、データー使用無制限などのプランがあります。日本の大手3社と事業形態は割と似ているので、想像がつきやすいと思います。
プリペイド式のSIM
ALDI TALKやJA! MOBILなどが有名どころのSIM
少し前までは、特に身分証明書などの提示や面倒な手続きなしに使用できたので、旅行時に購入して使うもの=プリペイド式のSIMというイメージがあるかもしれません。
大手3社などキャリア系の通信業者と違うのは契約期間のロックされない月々払いや、使用状況に応じてチャージが可能なプランがメインな点です。
プリペイド式のSIMは大手通信業社からも出ています。簡単に言うと大手通信業者3社のプリペイド式のSIMか、格安SIMかの選択ができるわけです。
2年縛りの契約とプリペイドどっちを選べばいいの?
2年契約がおすすめな場合
まず、注意しなければならないのは、この2年契約は「激縛り契約」であることです。
日本のように、違約金的なものを払えば解約できるわけでもなく、なんなら自動更新されるプランが多いです。それでも、キャリアがいい場合はあります。
- WiFiのない環境でインターネットの接続を多くするため無制限がいい
- スイスなどEU圏外への移動が多くデーターローミングが心配
- 2年以上ドイツに在住する
- 2年ごとに新しい機種に変えたい
私の友人で、スイス⇔ドイツ間を仕事で頻繁に移動する人がいます。彼は上記の条件すべてにぴったりハマるので、テレコムの月々50ユーロのスイスを含む通信無制限プランを使用しています。スイスでのローミングや最新のカメラが付いたスマホは彼の仕事には欠かせないので、2年ごとに新しいiPhoneに変えられるプランは非常に満足度が高いと言っていました。仕事でEU圏外への移動が多かったり、常にWi-Fiのないような環境でネットで調べ物をする場合も50ユーロでも魅力的だと思います。
逆に2年の滞在予定がない場合は、有名だからと惑わされてうっかり契約してしまわないように気を付けてください。解約で手こずります。
プリペイド式や格安SIMがおススメな場合
ドイツにワーホリで来ていたり、短期の語学留学などの場合はプリペイド式の格安SIMがおススメです。
- 基本的にネットはWiFi経由で利用する
- 2年ドイツに居る確約がない
- できる限り安く抑えたい
- 大手キャリアでなくても電波状況に問題のない都市部在住
- すでにSIMフリーのスマホを持っている
プリペイド式の一番のメリットは使う分だけチャージできたり、毎月/4週間で解約ができることです。ワーホリや短期留学にぴったりです。
一昔前の日本の三大キャリア信仰のように、有名じゃないと心配と思われるかもしれません。
確かに都市部ではなく、田舎暮らしとなると電波状況が悪いことはありえます。ですがそれ以外では、月々のコストの低さは格安SIMに軍配があがります。
ベルリンにワーホリで滞在するなら、格安SIMで問題ないでしょうし、キャリア系が出しているプリペイド式で十分です。
ただ、先にも書いたように、WiFi環境が生活で整っていないけれど、ネットの利用時間が多い場合。2年くらいは滞在する予定であればキャリア系の方がお得かもしれません。
ドイツで利用できるプランを簡単比較
料金の簡単比較サイト
ドイツ語に抵抗がなければ、比較サイトを使うのもいいと思います。
色々ありますが、最近使ってみて良かったのはHANDYHASE.deというサイトです。
契約期間が1ヶ月、3か月、12か月と細かく選べて便利です。
Zum handyvertrag de Angebotという緑のタブをクリックすると通信業者のウェブに飛びます。
わたしは個人的にALDI TALKを利用中
私は平日は仕事で常にWiFi環境です。職場からは50G利用できる仕事用のスマホも支給されているよ。だからプライベートは格安SIM、ALDI TALKをずっと利用中。
そこそこの都会住まいでもあるので、今のところなんの問題もなし。
利用状況は簡単にアプリで確認できるし、2年前に旧プランに加入したから月々12ユーロで5GB。家の外や仕事中にプライベートのスマホをほとんど触らないから、5GBでも余るくらだよ。
開通方法とか、ドイツでのやり方が知りたいな!
もちろん、とっても簡単だったよ。今回は長くなっちゃったから、次の記事を読んでね!